外観は実際に道路から見た時の角度で考える
建物の外観を好きなスタイルにできるのは、注文住宅が持つメリットのひとつです。設計段階では、パースや模型を通して、その外観を確認していくことができますよね。斜めから見たり、上から見下ろしたりと、様々な角度から確認できるため、隅々までこだわることができます。しかし、実際に建物が完成したら、それを見る角度はとても限られています。道路を歩いていたり、敷地に入る時に建物を見る場合がほとんどなので、建物の正面もしくは斜め方向からで、下から見上げるような角度になります。そのため、外観を考える場合はその角度からのデザインを集中的に考えるようにしましょう。人間の目線の高さである1.5メートル程度の高さから見上げた時に、最も美しいデザインとなっていることが大切です。
庭が外観に与える大きな影響
住宅が建った時、庭はその住宅の印象に大きな影響を与えます。その住宅を外から見る時は、必ず庭に設置するエントランスポールや門扉、植栽なども含めて見るため、総合的な判断がされるためです。そのため、その住宅に見合った庭のデザインでなければ、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。住宅がモダンな雰囲気のデザインなのに関わらず、ヨーロピアンスタイルの庭だと統一感は生まれません。また、シンボルツリーなどの植栽も、デザイン的に大きな要素となってきます。無機質な建物に、有機的な形を持つ植物が加わることで、あたたかみのある印象を与えられるようになるでしょう。ただし、植物は継続的な手入れが必要なものなので、住宅の景観を維持していくためには、庭の手入れもしっかり行っていく必要があります。